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防災啓発ブログ  『3・11を振り返って』

  • wakabayashichokai
  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

今年の3・11は東日本大震災発生から15年目の大きな節目です。15年前のあの日、2011年3月11日、東京もひどく激しく揺れました。東京の地震ではなく、東北が震源地でした。今まで感じたことのないような強い揺れでした。被災地は時間が経てば経つほど被害の甚大だった様子が報道されてきました。原子力発電所も被害にあい、放射能が放出されるという恐ろしい事態にもなりました。


日本は災害列島です。どこにいてもまたいつ大災害が起こるかわかりません。備えないといけないと言われながら十分に備えていない人がいかに多いことかと強く感じる今日この頃です。


私は2011年6月に1週間、7月に1週間、宮城県気仙沼市と南三陸町に災害ボランティアとして何かお手伝いができないかと行きました。海岸線に沿って車で走ると次々と見えてくる小さな漁港の家々は土台だけが残っているところが多くありました。大きな漁船が海から離れた地上に打ち上げられていました。4、5ヶ月経ってもまだまだ瓦礫が手つかずの場所も多くありました。困窮した個人宅への緊急物資配達、瓦礫の片付け、砂浜の清掃などをお手伝いしてきました。あるお宅を訪問した時避難所に食べ物をもらいに行ったりもしています。大変助かっていますと感想を述べておられました。3.11の時も避難所は支援物資の拠点でもあったのです。


この時のことが、私の在宅避難の必要性を若林の地域で訴えていかなければならないと思った原点の一つです。

被災地訪問の2年後、武蔵野日赤看護大学と武蔵野市の共同地域防災セミナーに伺った時に、避難所第一主義ではいけない。避難所に行かない自宅避難の必要性についての話がありました。在宅避難の必要性を若林の地域で啓発していこうと思いました。これがもう1つの原点です。


近年、世田谷区も在宅避難を勧めるようになりました。若林地域でスタートした若林地域防災塾の最初の課題論点整理の中で避難所によらない自宅避難を私は提案し、その必要性をその会場で詳細の趣旨を説明させていただきました。若林まちづくりセンターの事務局で、自宅避難を課題項目の一つとして取り上げていただきました。


若林地域で『在宅避難のススメ』を住民に配布し、世田谷の中でも先進的に推進してきたこと、若林防災塾において「避難所によらない自宅避難を進めましょう」と提案して本当に良かったと思っております。とはいえ、在宅避難の備えは推進していてもなかなか備える人は簡単には増えません。さらに啓蒙・啓発していきたいと改めて思います。


帰宅困難地域の福島県南相馬市小高地区にも発災の2年後に災害ボランティアとして2度家周りの片付けのお手伝いに行きました。


2年前の2024年1月1日発災の能登半島地震の時にも災害ボランティアとして5月に輪島市門前町と7月に穴水町に行きました。何軒もの家の片付けのお手伝いをしてきました。家の中は家具などが激しい地震の揺れでかき回されてぐちゃぐちゃになっていました。家具や家電の転倒防止金具の取り付けを行っていれば、ここまでの状態にはなっていないと思われる光景をいくつも見てきました。


私たちは地震避難と言うとすぐ避難所へという風になりがちですが、圧倒的に避難所の収容能力は人口に対して足りるわけがありません。いつも被災地では避難所の過密さやプライバシーの確保が保たれず、衛生環境も悪化しがちです。平時に比べて著しく生活の質が落ちる可能性があります。避難所生活をしているうちに体調を崩しせっかく助かるはずの命が避難所の劣悪な環境で奪われるということがいくつも起こっております。災害関連死です。何としても関連死を起こさせない対策で何重にも防いでいく努力をしていきたいと思います。


さて、事前防災対策の1つは『災害イマジネーション』です。災害想定をイメージしておくということです。発災からの時間経過に伴って、自分のまわりで何が起こるか、さまざまなパターンでイメージを巡らせ、事前に考えておく思考の訓練が、住民のそれぞれが適切な災害対策を立てることにおいて役立ちます。具体的に何をするか個々人に合わせてカスタマイズした対策案をつくるべきです。最近はAIに聞いてみるというのもありです。


対策のもう一つは家がまだ住める状態であれば、ライフラインが整っていなくても避難所に行かないという選択です。最近『フェイズフリー在宅避難』ということがいわれています。「日常(平常時)と非常時(災害時)を分けず、普段の生活の中に防災を組み込む考え方」です。「普段使っているものがそのまま災害時にも役立つ」という発想です。家で過ごせるので、共同生活のストレスがありません。加えて、在宅避難の質の向上をさらにはかっていけば、より快適に在宅避難生活ができます。


       フェイズフリー在宅避難の備え


①食べ物非常食だけ備蓄するのではなく普段食べているものを食べながら少し多めに買い

 足して備えるローリングストック。例レトルトカレー、缶詰、パックご飯、フリーズ

 ドライ味噌汁など。

   ※アイラップのようなポリ袋クッキングもできるよう備蓄しておきたい。


②カセットコンロ、ときどき使いガスボンベは多めに備蓄


③ペットボトルの水


④家電災害時にも使える家電。例モバイルバッテリー、ポータブル電源、ソーラーライト   普段→ アウトドア停電対策に  災害時→ 電源確保に


⑤家具・家電・住宅普段の生活のまま防災例、割れにくい食器家具・テレビ、冷蔵庫など  の家電の固定と転倒防止金具取り付け蓄電池付き住宅にする家の外庭などに設置できる

 コンパクトにすぐたためる2~4人用のテントを我が家に備える。


⑥トイレ  簡易トイレを人数分たっぷり備蓄、ポータブルトイレタンク付もありです。

 使い勝手を知っておくことが大事、使い慣れていないといざというとき使えない。

 トイレットペーパー多めに備蓄。


今できる範囲での準備をして、我が家の防災能力を今より10倍強くする在宅避難の備えができればより快適な生活ができるのではないでしょうか。震災は近い将来また必ず起きると思われます。ぜひ、フェイズフリー在宅避難を始めてみませんか。過去の教訓を自分事として、自分と家族を守るために備えていっていただきたいと思います。

広報部としてもさらに防災啓発に努めてまいります。さらに地域防災力の向上をめざして‼                 若林町会 広報部長  月村雅一



 
 
 

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