大地震が起こった際、最初の心配は倒壊など建物の被害です。自分の住まいが大丈夫でも近所で倒壊家屋などがあれば、閉じ込められた方たちの救助が必要になります。
1995年に起こった阪神淡路大震災では、倒壊家屋から救助された人のうち約8割が家族や近隣の住民の手によるものでした。
地震直後は公的な助けがすぐに来るわけではありません。ご近所に住んでいる人たち同士の助け合いが欠かせません。これを「近助」と呼ぶ人もいます。
倒壊した家屋から人を助け出すには人力だけでは限界があります。自動車で使うジャッキやバールなどが家庭にあれば役に立ちます。
町会でも各丁目の防災倉庫に油圧ジャッキはもちろん、チェーンソーやバールなどの救助道具をひと通り備えています。
町内にはカギを持っている人も複数いるので、声を掛け合って活用してください。
地震直後に役立つのは近所の「近助」です。今回からは「近助」の力を減災にどう生かしていくかお伝えしていきます。
Comments