まだ肌寒い3月10日に防災研修会に参加してきました。広報部の記者の目で見た研修会の様子をレポートします。
8:30の集合後にバスに乗り込み、若林町会の堀江副会長の挨拶でバスが発車。社内では茶菓に加えてビスケットタイプの非常食が配られました。普段受け取るばかりであまり口にしたことがありません。「最近の非常食はおいしいので、ぜひ試してください。」とのことなので、さっそく開封し味見しました。「うん、確かに甘みを感じておいしい。」という印象でした。

左に富士山を見ながら中央高速を進み、約1時間バスに揺られ立川市内に入ります。ちょうどこの日は立川ハーフマラソンの当日とのことで、各所にカラーコーンと警備員が配置されていました。ランナーが走るコースの中に立川防災センターがありました。
防災センターでは、さまざまな防災グッズや緊急時に使う道具などが展示されています。中でも目玉は体験コーナー。今回は地震体験とVR災害体験、家屋倒壊時の救出の3つを体験してきました。
①地震体験

まず、地震体験はキッチンにいる想定で3名ずつ地震を体験。揺れが収まった後に、ガスの火を止める、出口を確保する、外への避難前に電気のブレーカーを落とす。この3つができなければいけません。途中で食器戸棚が倒れてきました。揺れや室内の状況にびっくりしてこれができない人が多いのだそうです。
②VR災害体験

次の体験はVR災害体験です。今回は屋内火災の初期消火と台風による大雨の状況の再現を体験しました。まず初期消火ですが、1Fのキッチンで天ぷらの最中に外出してコンロから出火、2Fにいた人がそれを消火器で消すという想定です。しかし、この主人公は慌てるし、消火器の使い方に慣れていないし散々で、結局初期消火に失敗するというストーリーです。その途中で階段を下りる、体の向きを変える、さらに物が燃えているにおいまで感じることができました。VRすごいです。
次の台風による大雨では、よせばいいのに主人公が地下の駐車場から車を出して逃げようとするストーリーです。途中で出水や、がけ崩れをよけつつ進みます。最後にはよせばいいのに、アンダーパスに突っ込み、前にいた車と衝突します。さらに車が水に浮いてしまうという結果になります。こちらでは車を運転している感覚や、水に浮いた時の感じが体験できます。さらに顔に水がかかってくる感覚を感じました。
③家屋倒壊時の救出体験

最後は家屋倒壊時の救出の体験です。地震により木造家屋が倒壊し、屋根の下に人が残っているという想定です。何をしなければいけないか、どの位の人が必要なのかの話を聞くことができます。つい焦って建物の下に入って救助をしたくなりますが、やみくもに入ってしまうと自分自身が建物の崩壊を引き起こしてしまうこと、救助者がどこにいるのかを見極めてから救助活動を進めることなど、体験しなければ分からないことを学ぶことができました。
立川防災センターでの体験は、今後の災害対策時にとても役立つ体験になりました。研修会はこの後、昭和館での昼食、吉野梅郷梅まつりの見学、八王子の道の駅滝山と進み、帰りの車中ではクイズ大会やじゃんけん大会など防災部の方のご尽力により楽しく過ごすことができました。
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